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NEWSおしらせ

【インターン生受け入れ】活動報告

2023年2月5日~3月15日の間、株式会社フォーシックスとして3人目のインターン生を受け入れることとなり、関西学院大学3回生の岡野樹さんがフルタイムでイーデリ事業を推進しました。

※このインターンシップ制度は関西学院大学とNPO法人JAE、そして企業(私達)の3法人が力を合わせて実施する、大学側が学生の将来を真剣に考えて作られた制度です。



これまで2度のインターン生を受け入れた経験から、今回はこれまでよりも期間内での結果を重視せず「感じる」ことに重きを置いて頂きました。感じたことをその都度、レポートにまとめてもらっていたので、その一部を抜粋したものを掲載いたします。

結果よりもプロセスが大切だと伝えられた岡野さんにとって、ゴールが見えない取り組みは過酷な時間だったと思いますが、10年後20年後にこの期間が役に立つよう想いを込めましたので、以下報告から皆様にも感じて頂けたら幸いです。



是非、ご一読ください。

よろしくお願いいたします。

 

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”価値観が大きく変わる大変有意義な期間だった。インターンに来る前、社会問題は自分にとって遠い存在であった。授業で取り上げられる事象に関して知識はあるものの、別世界で起こっていて自分には関係ないことのように思っていた。社会問題に関しての募金や寄付、ボランティア活動も、自己満足でやっていることなのではないだろうか?と考えてい た。しかし「ホームレス問題」という一つのテーマについて深く調べ、日々問題意識を持って 過ごすことで、社会問題が段々身近なものに感じるようになった。



はじめての夜回り

※NPO法人Homedoorが主体となって行われる、ホームレスの方々へのお弁当配布


 2 月 14 日には NPO 団体“Homedoor”の夜回りへ参加した。この日までにホームレス問題 について沢山調べ自分のなかに落とし込んでいたこともあり、この頃にはもうホームレス の方たちへの偏見や怖いといった感情はほとんどなくなっていた。ボランティア活動とい う大義名分のもと少し緊張しつつ臨んだ夜回りであったが、夜回りは、思っていたよりも、 ドラマチックなものではなかった。メディアで取り上げられるボランティア活動はひどく ドラマチックで、感動的である。ボランティアに従事する人たちは使命感に駆られて動いて おり、自分とは遠い存在であった。しかし Homedoor の職員さんたちはまるで近所のおっちゃんと世間話をするような様子で、「寒いけど体調は大丈夫ですか」「お変わりないですか」 と声掛けをしていた。大げさに励ましたり、慈悲の言葉をかけているわけではなく、ただ ”普 通” に接していたのであった。あくまでも人として対等に接していた。その姿を見て私も真似するうちに、夜回りが終わる頃にはすっかりホームレス問題が「自分ごと」になっているのを感じた。ホームレスの方たちは確かに私が日々生活するまちに暮らしていて、 Homedoor の方々は日々その方々と接している。その事実に気づいたのが自分のなかでとても大きな出来事だった。

 このことを踏まえたうえで、生活困窮者の支援と飲食店持続化のためのプロジェクトで あるイーデリを、より多くの人に知ってもらう必要を強く感じた。



大阪を変える100人会議 

大阪を変える100人会議のオープンフォーラムが、てつたろうで開催された。この会は、大阪で活躍 する社会起業家(NPO法人の起業家)が集まるプラットフォームである。私はホールの業務をしながら隙をみては出席者の方々にお話しを聞きに行った。そのなかで感じたのが、100人会議の方々の志の高さである。自分がいままで目についていなかった社会課題や、知っていてもどんな取り組みが行われているかを知らずにいた社会課題に対して、独自の視点で向き合っている方が大勢いた。印象的だったのが、多くの方が自分自身が面白いと思い、楽しんでできる手法で解決しようと取り組んでいる方が多かったことだ。「社会課題解決」や「NPO法人」と聞くと、どうしても堅いイメージがつきまとい「何か難しそうなことをやっている」「大変そうだ」という印象を抱きがちである。しかし活動している本人たちは、自分がしていることを語る際楽しそうに活き活きとお話して下さった。どうしたらこの人達のように使命感を持ち身の回りの課題に向き合えるのだろうかと思い、その疑問を口に出したところ、参加者のなかの一人の男性が「なんでもまずは知ることが大事。そしてその知が大きな財産となる。岡野さんが今日この場でこうして多くの人に話しかけて、話を聞いていることがそのまま未来への糧になるんだよ。」と言葉を頂いた。偉大な方々を見るととても遠い存在に感じてしまうけれど、誰しもまずは知るところから始まるのだな、という当たり前のことに気づくことができた。気づきの多い、とても有意義な日だった。


てつたろうでのインターンは、社会に対して特段関心が無かった私の意識を大きく変える期間となった。自分の目で見て、向き合い、考えたこの経験は、これからの自分にとって必ず糧になるものだと確信している。社会問題に目を向け考えることを辞めない姿勢を、私も実践していこうと思う。”

 

関西学院大学 岡野樹

 



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